天気の良い暖かな日にバーベキューをしたり、ゆつくり読書をしたり、はたまた子どもたちとゴロゴロしたり・・・リラックスできる空間を提供してくれるのが”ウッドデッキ”です。 リビングからそのまま出れる家も多いことでしょう。
ただ屋外に面してるので屋根や壁と違う木材ならではの悩みが腐ったり傷んだりしてしまうこと・・・
2〜3年に一度は塗り替え、塗料はステインが一般的!
・ウットデッキやテラスなど新設時にステインで木目を生かしたデザインのタイプは日差しや風雨を直接受けるために外壁や屋根と違い傷みが早く数年で色あせが目立つ様になります。
木材が傷む前に2~3年を目安に塗り替えが必要不可欠です。
ウッドデッキ塗装に一般的なのが外部用ステインやキシラデコート。
塗膜は作らずに木部に浸透して木目が透けるため独特の質感に仕上がります。
塗り替えの場合ステインが塗られていた場合は、そのままステイン系の塗料にて上から重ね塗りができます。
しかし塗膜形成するタイプの塗料が塗られている場所にステイン系の塗料を塗る場合は、その塗料を全てはがして下地木部をすべて出す必要があるので、DIYでは無理があります。
そのため、ステインで塗られてる場合は毎回同じステイン系を塗りましょう。
★水性のステインは油性ステインより吸い込みが悪く、少し膜を張る傾向のある材料もあり その場合剥がれる可能性もある。
一般的に使われる アサヒペン油性ステイン
アサヒペン 油性木部防虫・防腐ステインEX 7L ウォルナット
◎屋外木部 塗り替えの作業手順とポイント
Step1 掃除をしてペーパーをかける
↓
Step2 養生をする・マスキング
↓
Step3 オイルステインを塗る
・家屋と接しているウッドデッキは汚さない為に養生が必ず必要です。
オイルステインは付着したらまず落ちません。
塗装は養生が8割!?と言われる程に養生する事が大切です。
しっかり時間をかけて丁寧に養生する事で失敗しないキレイな仕上がりが待っています。成功の秘訣と考えて下さい。
オイルステインは防虫・防腐効果を高めるために二度塗りが基本です。
水性なら乾燥が速いので当日中に数時間空けて塗り重ね出来るが油性の場合は乾燥に一日掛かるので翌日の天気など作業の計画をたててから行う事が大切です。
道具
・ハケ・ローラーバケ・ローラー用ハンドル・トレイ・養生シート(マスカー)・マスキングテープ・布ガムテープ
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塗料
・オイルステイン・キシラデコール・ノンロッド・ナフタデコール・・・環境や有害物質を含む問題が多い昨今ですが防虫・防腐や耐候性(寿命)を考えると油性をおススメします。
step1 そうじをしてサンドペーパーをかける
・表面を荒らすことで塗料の浸透・食い付きを良くするのと汚れやカビ・ささくれや凹凸を減らすのが目的
・手間のかかる作業ですが、これをやるのとやらないのとでは仕上がりに大きな”差”がでます。
①まず軽くほうきで掃除を行いサンドペーパーの180番~240番程度で表面を研ぎ下地を整える。
面が広い場合はペーパーサンダーを使うと作業性が上がる。
角や狭い所はサンドペーパーでしっかり研ぐことを忘れずに全体的にムラ無く行うことが大切。
カビやガム・パテ跡や油汚れはスクレイパーや皮スキなどでしっかりそぎ落す。
油が残る場合はシンナーで拭いても良い。
余りにも汚れが酷い場合は事前に一度高圧洗浄機などで洗い、しっかり乾燥させてから行おう。
水洗い→完全乾燥→ステイン塗装(1回目)→日を改めてステイン塗装(仕上げ)この様に塗装を行う日程は晴天が続くように天候を考慮して!!
当日が晴れても前日が雨だった場合は木材の内部やスキマに乾いてない部分があるので、あまり塗装には適さないと考えよう。
日程は余裕をもっておこなおう。理想は三日間晴れが続いた後に塗装がベスト!
・スクレーパー(皮スキ)は塗膜のハガレやカビ、パテの汚れなどを取るときに最適。缶のフタや天切りなど塗装を行う時には良く使われる道具なので一本持っていると便利です。
・研ぎクズが出るまでしっかりとサンドペーパーをかける。180番~240番程度のやや細めの物を使う。大きな凹凸がある場合は120番~150番ぐらいで荒く研いでから細目で行うとキレイに早く下地が整います。
・表面や角のひび割れやビス頭のサビはそのままでOK!ヒビや欠けはパテ埋めせずにステインを塗ろう。パテや接着剤はステインが浸透せずに逆に早く劣化してしまいます。(クギ頭やネジ頭が出ている場合は通常の状態に納めましょう)
・ペーパー掛けが出来たらホウキでゴミと研ぎクズをしっかり掃除をしよう。下地処理はこれで完了なのでゴミが残らないようにしっかり掃除しよう。次は養生に取りかかろう・・・
step2 養生をする
「塗装は養生8割!!」と言われる程、養生は塗装にとって重要な準備。
これをしっかり行う事で失敗のない仕上がりを約束する工程です!
①家屋に接している場合は掃き出し窓のサッシや戸袋部に養生用のマスキングテープを貼っていこう。
サッシや雨トヨはマスキングテープ、幅は20㎜~24㎜程度が使いやすい。
汚すのが心配ならば横並びに二枚貼ることで、少し重ねて38㎜~45㎜ぐらいなので安心して作業することが出来ます。
②場所によってはガムテープや養生ビニールが付いているマスカーが便利です。
⬇布コロナマスカー⬇
ハンディ・クラウン 布コロナマスカー 幅1100mm×長25m
モルタルや石材・鉄部などはマスキングテープが貼れない所があるので用途別で活用しよう。
どうしても養生したい所にテープの付着が悪い場合は養生テープの付着を良くするテープ用プライマー(800円程度〜)が力を発揮します。
⬇テーププライマー⬇
ユニット スプレープライマー(シーラ) 駐車場用路面ラインテープ接着養生剤 430ml 835-201
一本持っておくと便利です。テープや養生紙が使えない時は段ボールやプラダン・べニヤを敷いても良いでしょう。
マスカー(ビニール養生材)がうまく使う事が出来ない時は・・・ビニールがテープについてしまい縁にうまく貼る事が出来ない時があります。
その場合、見切部に先に”捨てテープ”と言って、幅広のガムテープやマスキングテープを貼り、幅広いテープの上にマスカーを縁では無く中央部に貼る事によって気持ちに余裕をもって貼ることで作業効率を上げる事が出来ます。まさに「職人の裏ワザ!」
step3 オイルステインを塗る
ステインは必ず二度塗りしたい!しっかり塗料を染み込ませる事で防虫・防腐効果が高まり事はもちろん一回塗りだけでは薄い部分や塗り残しができるからです。
①塗料・材料は良くまぜる
塗料は逆さにして良く振ったり、混ぜ棒などを使って使用する前に必ず良く混ぜ使用する際はバケツに少量ずつ出して使いましょう。
②塗り始める際は縁から塗り始めよう
まずは、手すりがある場合は手すりから。
無い場合はデッキの縁から30㎜~50㎜のスジカイバケを使って塗り始めましょう。
次は床材の間も先に塗っておきましょう。
最後は表面部分を塗るだけの状態にしておきましょう。
☆ココがポイント!
塗る順番は上から下へ、右から左へ・・・
オイルステインは水の様にサラサラしている塗料なので下にタレやすい、手すりなどは上の部分から順に塗料をのばす様に上から下に塗り進むとムラが少ないです。
右利きの人は右から左に左利きの人は左から右に移動しながらだと塗りやすいです。最初に最後の逃げ場を考えてから塗り始めましょう。
逃げれない場合は後で大変です。
③広い面は短毛ローラーを使うと便利!
・ハケで細部を塗ってしまえば後は広い面をローラーで一気に仕上げていきます。塗料の量を均一にする為に短毛ローラーを使うのが良いでしょう。
➃手すりの細部や結合部・接合部などは雨や湿気が溜まり腐りやすいので念入りにステインを染み込ませよう。
⑤一回目が塗り終えたら乾燥を
油性は一日しっかり乾燥させましょう。塗りムラは重ね塗りすれば直るので気にしないで大丈夫。(水性なら2時間程度で乾燥します)
★☆日を改めて重ね塗りして完成☆★
ウッドデッキの塗り替え・塗料や道具に費用を考えるとDIYで全て解決 まとめ・・・
1、ウッドデッキは外部なので適した塗料を使うのが大切!
2,木地が見えて来たら塗り替えのベストタイミング!
3、塗り替えの場合は前回の塗料の同じ種類の塗料を採用しなければならない。
同種・同色(木材保護塗料は水性・油性があり”水と油は反する素材”お互いがお互いの上に塗布すると弾いて馴染みません)
しかし前回の塗料が著しく劣化しておりハガレている場合はどのような塗料を採用しても大丈夫です(しっかり掃除が必要)
4、木材保護塗料、屋外木部用、防カビ・防藻性、防虫・防腐効果の保護塗料が適しています。
5,必ずお天気の良い日が続くときに行う。晴れの日に塗装すれば仕上がりも抜群!
6、環境に優しい木材塗料
3の塗料はどちらかと言うと撥水効果が優れていて外的刺激に強いタイプなので耐候性が良い分強いニオイを発生する物もあります。
小さなお子様がいるお家の場合は植物由来成分配合の物が多く支持されており、身体に被害の少ない塗料をおススメします。
自然系塗料・ウッドステインプロテクター「オスモ」「ロハスオイル」
⬇自然塗料 ロハスオイル⬇
LOHAS material 木部用国産自然塗料 ロハスオイル ミディアムブラウン 0.07L
ウットデッキの素材や時期・痛み具合にあった材料・色・性能・環境を考慮して、適切なメンテナンスを行うことで、すこしでも長くウットデッキのある生活を楽しんでいただけたら幸いです。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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