6月4日木曜日・夜に、神奈川県の三浦半島の原因不明の異臭が発生した件を調べてみた

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6月4日木曜日・夜に神奈川県の三浦半島で原因不明の異臭が発生した件で、専門家からの見解がありました。(立命館大学環太平洋文明研究センター 教授 高橋 学 氏より)

専門家は「地質学者の関係では、地殻変動でニオイ発生は常識。1995年の阪神・淡路大震災でも1か月前から断続的にニオイが確認されている」と言い、活断層が動いた可能性を指摘します。

日刊ゲンダイDIGITALより

 

日刊ゲンダイによりますと・・・



4日夜、神奈川県の三浦半島で発生した謎の異臭――。

 

午後8時から約3時間、「ゴムが燃えたようなにおい」「化学薬品のようなにおい」「にんにくのようなにおい」など200件を超える通報が消防に寄せられた。

 

 

通報の履歴から、異臭は三浦半島南部から約20キロほど北上したとみられている。

 

「警察、消防に、東京ガスと海上保安庁も加わり原因を調査しました。陸上で火災やガス漏れは確認できず、海上でも船舶の事故はなかった。原因不明と結論付けました」

(横須賀市消防局指令課)

 

いったい、この異臭騒ぎは、何だったのか。

 

三浦半島の異臭は本当に巨大地震の前兆の可能性があるのか?

 

 

■「地殻変動でニオイ発生」は常識

 

立命館大学環太平洋文明研究センター 教授高橋学氏によりますと

 

「地震や地滑りなど地殻変動に伴うにおいは、地質学の関係者では常識です。微妙なにおいの変化は地殻の変化を察知するのに重要です。大きな地震は、本震の前に小さな揺れが頻発します。この揺れで岩石が崩壊し、焦げたようなにおいが発生します。1995年の阪神・淡路大震災でも1カ月前から断続的ににおいが確認されています。三浦半島は活断層が非常に多いエリア。活断層が動いたことから、岩石の崩壊が重なって、まとまった“異臭波”がつくられ、南からの風に乗って北上した可能性があります」

 

三浦半島の目の前には相模トラフがある。

もし、相模トラフが大揺れしたら、首都圏直撃だ。

相模トラフは、4つのプレートが重なり合うエリアにあり、やっかいな震源地。

1703年の元禄関東地震や1923年の関東大震災は相模トラフが震源とされる。

 

「大地震前の揺れによる岩石の崩壊は、においとともに電磁波を発生します。もし、今回の異臭の発生エリアで、電磁波の値が高くなったり、電波時計が狂うなどの現象が起きていれば、異臭が地殻変動によるものである可能性が高くなります。電磁波の変化を検証すべきです」

(高橋学氏)

 

 

立命館大学環太平洋文明研究センター 教授高橋学氏

文学研究科|立命館大学
どれだけ時代が移り変わっても、文化的な営みのなかには変わらない部分が存在します。 この不変性(普遍性)を、壮大な歴史の流れや自身が生きる現代との相関のなかで生き生きと捉えるのが人文学です。 文学研究科では人文学の諸分野における専門的、学際的...

 

 

また、神奈川新聞の電子版「カナロコ」では・・・

 

三浦半島で謎の異臭 騒ぎは北上…通報500件以上

事件事故 神奈川新聞  2020年06月05日 22:00

 

 三浦半島東側の沿岸部を中心とする広い範囲で4日夜、異臭がするとの通報が500件以上も相次いだ。異臭騒ぎは時間とともに北上して約2時間続き、横須賀市消防局や各警察署が対応したが、原因不明のまま調査などを打ち切った。

 


三浦半島の異臭通報数

神奈川新聞 カナロコより

 

 同市消防局に最初に通報が入ったのは午後8時10分ごろ。三浦市内で「ゴムが焼けたようなにおいがする」との内容だった。その後、同10時ごろまでの間に、「化学薬品」「シンナー」など表現はさまざまだが、同局のほか三崎、浦賀、横須賀署に同様の通報が殺到。「においを吸って気持ち悪い」と通報した横須賀市岩戸に住む40代女性が救急搬送されたが無事だった。

各署への通報時刻や内容から、異臭は三浦市南下浦町金田から、沿岸部などを北上するように約20キロ離れた横須賀市北部の追浜地区まで確認されたとみられる。横須賀海上保安部によると当時は、北向きの風が吹いていたという。

約200件の通報を受けた浦賀署の中でも、特に多かった同市長沢に住む60代の女性は「ニンニクのようなきついにおいが、海側の窓から入ってきた」と驚いた様子。30代女性は「原因が分かったらすっきりするのに」と心配そうだった。

同市消防局などによると、過去の事例から原油タンカーなどが洋上でガス抜きを行って異臭の原因になる可能性もあるというが、同局は「今回は調査の結果、ガスは出ていない。横須賀海上保安部にも海上で異臭を感じた船舶からの情報はなく、ガス抜きではないと考えられる」としている。

 

同様な「広域異臭」は年に数回、いずれも原因分からず

 

 異臭の原因について、横須賀市消防局の指令課は、警察や東京ガス海上保安庁とともに調べたが、「結局分からなかった」と取材に答えた。ガス検知器を持ち込んだが、何も反応せず、臭いの成分は分からなかったという。フッ化水素酸も検出されなかった。  ただ、初めに通報があったときは、風速3メートルの南風が吹いており、それに乗って臭いが運ばれた可能性はあるとした。船が異臭を出しながら移動したかも海上保安庁が調べたが、分からなかったという。タンカーがガス抜きしたという報告もないとしている。  天然ガスの噴出なら無臭なので考えにくく、クジラなどの生物は、腐ったような臭いがするので違うのではないかという。  実は、三浦半島では、5月31日にも異臭騒ぎがあり、三浦市内で「ガス臭い」といった119番通報があった。しかし、消防が駆け付けると、臭いが消えており、原因などは分からなかった。  東京湾沿岸では、千葉市内などで2019年5月8日夜に「ガス臭い」「ゴムが焼けたような臭いがする」「プラスチックが燃えたよう」といった同様な異臭騒ぎで約120件の119番通報があったことがある。  当時について、千葉市の環境規制課は、1、2時間と短時間のため臭いを分析できず、結局原因は不明だったと取材に答えた。 「東京湾の海の方から異臭がしており、こうした『広域異臭』は年に何回かはあります。赤潮、青潮といった原因でしたら、磯臭い、生臭いはずですので、違うと思います。過去に原因が分かったケースはないのではないか」

 

yahooニュースより

 

では、熊本地震の予兆はどうだったのでしょうか?

 

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熊本地震

地震の概要

前震
発生時刻:2016年4月14日 21時26分
震源:熊本県熊本地方(深さは11㎞、北緯32度44.5分、東経130度48.5分)
震度:熊本県益城町で震度7 マグニチュード6.5

本震
発生時刻:2016年4月16日 1時25分
震源:熊本県熊本地方(深さは12㎞、北緯32度45.2分、東経130度45.7分)
震度:熊本県益城町、西原村で震度7 マグニチュード7
被害:死者267人(関連死含む) 家屋の倒壊や土砂災害による犠牲者の他、エコノミークラス症候群などの関連死が多数。

地震の特徴

震度7の前震の2日後に震度7の本震が起きたこれまでにないケースの地震。直下型地震。

MEGA 地震予測による見解

JESEAは地殻の隆起・沈降を注意深く観測しています。地殻の沈降は地震につながるケースがあるからです。東日本大震災の前には東北地方の太平洋岸は大きく沈降していました。その他大きな地震の前にも地殻が沈降することが多いです。
熊本地震の場合も約1カ月位前から熊本地震の震源の周辺が沈降しておりました。左のグラフは近傍の電子基準点のデータです。阿蘇以外の点は沈降しています。阿蘇は火山活動の影響で傾向としては隆起しています。特に菊池は3か月半前に顕著な沈降が見られました。阿蘇以外の4点は地震の前にわずかですが隆起に転じています。沈降傾向が続いたあとで隆起に転じる時は、経験則から地震に繋がることが多いです。(グラフの点線は近似曲線)

熊本

 

長陽

城南

阿蘇

菊池

水平変動図&隆起沈降段彩図

水平変動図&隆起沈降段彩図
・城南は、20cm沈降、44cm北東に変位
・長陽は、25cm隆起、103cm南西に変位
・熊本は、15cm沈降、78cm北東に変位
・菊池は、6cm隆起、46cm北に変位
・矢部Aは、1cm沈降、33cm南に変位
この図は、熊本地震が起こった際のGPS衛星データを解析したものです。色の濃淡は、地震時の地表の隆起と沈降を示します。熊本市周辺は約15センチ沈降したのに対して、その右隣の長陽周辺は約25センチ隆起し、さらに右上(阿蘇山周辺)では沈降、さらにその右上(大分県湯布院周辺)も沈降したことがわかります。
次に、矢印を見てください。矢印は、地表が水平にどの方向へ変位したか、つまり、どの方向へ動いたかを示しています。これを見ると、同じ九州のなかでも、さまざまな方向に矢印が向いていることがわかるでしょう。
九州の右上、福岡・大分北部エリアは、矢印が全て北方向へ向いています。その下の大分中部・南部エリアは、南西方向へ矢印が向いています。九州南部の宮崎・鹿児島エリアは、南方向へ矢印が向いています。視線を上に移すと、九州西部の長崎・佐賀・熊本エリアは南東方向に矢印が向いています。このように、九州のなかにもいくつかのブロック=「塊」があり、それぞれの「塊」ごとに同じ方向へ動いていることがわかりました。
ここから類推できるのは、地震は「断層」、つまり「線」が動くことで起こるのではなく、このような「塊」が動くことでその境界部にひずみが溜り発生するのではないかという仮説が成り立ちます。この塊のことをミニプレートと名付けました。この仮説からミニプレート理論へと発展していきました。

村井教授のコメント

村井俊治 プロフィール|MEGA地震予測
地震に関する記事を公開しています。

熊本地震の震源の深さは10kmと浅く内陸直下型地震でした。電子基準点から観測された高さの変動は約1年前から沈降傾向が続いていました。小さな隆起と沈降を繰り返しながら長期的には明らかに沈降傾向でした。このような沈降傾向が隆起に転じる時が一番危険な状態なのですが、グラフは正にこの危険な兆候を示していました。

JESEA 地震科学探査機構 MEGA 地震予測より

 

熊本地震にて「異臭」に関しての予兆は確認されてないようでした。

 

三浦半島・原因不明の異臭 まとめ・・・

「東京湾の海の方から異臭」こうした『広域異臭』は年に何回かは毎年確認されているようです。

通報があったとしても「1、2時間と短時間のため臭いを分析できず、結局原因は不明」との結果が多いようで、詳細を掴むのは難しいようですね。

ですが、いずれ大地震が来る可能性もありますので、しっかり個人で地震の備えを行っておくことを強くオススメ致します。

 

最後まで読んで誠にありがとうございました。

 

 

地震の備え 一人用

 

 

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