冷え対策大丈夫?寒さによる血流悪化で栄養摂取不十分が冷えの原因か?冷え解決法を紹介

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寒さが気になるこの季節ですが、寒さによって血流が悪くなるため体が栄養を十分に取り込めなくなり ”冷えの原因” となることがあります。

男女530人に対して行ったある調査結果では、冷え性だと感じる人が女性で66.6%、男性で43.2%の割合になるとしています※1。

別の調査では、女性の7割、男性会社員の3人に1人が「冷え」に悩んでいるといいます※2。

また、夏に冷えを感じる人も増えてきています。

では冷えに悩んでいる場合には、どうしたらいいのでしょうか。

そこで、「冷え」の原因を探りながら、入浴や食事など毎日の生活で工夫できる対処法を交えて冷え対策についてご紹介したいと思います。

情報:OMRON公式vol.144より ※1 株式会社ニッセン調べ ※2 養命酒製造株式会社調べ



目次

まず、「冷え・ひえ」とは何か?

冷える理由は、大きく分けると3つあります。

 

1,体内で熱が作れない場合です。

 

基礎代謝は、1日のエネルギー消費の60~70%を占めています。

体の部位ごとに基礎代謝を分けると、筋肉が約38%、肝臓が約12%、胃腸と腎臓がそれぞれ約8%、脾臓が約6%、心臓が約4%、その他が約24%。つまり筋肉量が少ないと、生み出せる熱が少ないのです。

男性より女性に冷えを感じる人の割合が多いのは、女性の方が筋肉量が少ないからです。ちなみに体重に対する筋肉量は、男性が約40%なのに対して女性は約36%といわれています。

だから間違ったダイエットで、さらに筋肉量を減らしてしまうと慢性的な冷えに結びついてしまう可能性があるのです。

 

2,作られた熱が全身に届かない場合です。

 

その主原因は、自律神経のバランスの乱れ。

バランスが乱れると、血流が滞り全身に熱が送られなくなってしまいます

これはエアコンの効いた室内と暑い屋外を出入りして、血管が収縮したり拡張したりすることでも起こります。不安やストレスが原因となっていることもあります。

食べ過ぎも冷えの要因です。

食べ過ぎると消化のために血液が胃腸に集まってしまい、熱産生量の多い筋肉やほかの器官への血液供給が減ってしまうからです。

高脂肪食品や塩分の多い食べ物、スイーツなどの甘い物はつい食べ過ぎてしまいます。これらは冷え対策のためだけでなく、健康維持のためにも控えることが重要です。

 

3、体内の熱が逃げやすいという場合です。

 

「1日2リットルの水分を補給しましょう」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは汗をかいたり排尿したりして水分をちゃんと排出している場合のことです。

血流が悪くて体が冷えているため汗をかかず、水分が十分に排出されていない人は体に不要な水分がたまり、冷えやすくなってしまうのです。

また、皮下脂肪の量も問題です。脂肪には断熱効果があります。しかし、筋肉とは異なり脂肪には血管がほとんどないので、熱が加わってもその熱が全身に伝わりにくいのです。

冷えによって起こる症状は、人それぞれです。特に冬は足先、指先が冷えるなど、体のほとんどの部分で冷えを感じる場合が多いようです。

反対に夏は、肩やお腹など、体幹部に冷えを感じる人が増えているといわれています。

それがひどくなると、疲労感、不眠、イライラ、集中力の欠如、偏頭痛、肩こり、食欲不振、目の下のクマなど、さまざまな症状となって現れます。

 

日常生活での冷え対策

 

有効な対策

 

冷えに対して有効なのは適度な運動です。

20分程度のウォーキングやストレッチ、エアロビクス、ホットヨガなどは、冷え対策だけでなく健康増進に役立ちます。

また、腹式呼吸や質の高い睡眠も冷え対策に効果的です。

血流が滞ると冷えにつながりますので、体を締め付ける服や下着は避けましょう。

膝から下全体を締め付けるようなブーツは、足の血流を阻害する場合があります。

昼間ブーツをはいた場合には、入浴で血行を促進するなどのケアを欠かさないようにしましょう。

 

食事では

 

食事では冷たいもの避けて、体温以上のものを摂るのがベストです。よく噛んで食べることも重要です。

また、食材に気をつける必要があります。

食品には、体を温める「陽性食品」と体を冷やす「陰性食品」があるといわれています。

特に夏に冷えを感じる人は、体を冷やす食べ物ばかりを食べすぎてはいないでしょうか

体を温める食品、冷やす食品の代表例を挙げておきますので、参考にしてみてください。

 

<体を温める食品の例>

 

野菜類――ニンジン、カボチャ、玉ネギ、山芋など
肉・魚類――鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、ふぐなど
調味料・香辛料――味噌、ニンニク、コショウ、シナモンなど
豆類など――小豆、黒豆、納豆など

 

どんな食品が体を温めるのか覚えられない場合でも、傾向を知っておきましょう。

地下に向かって成長する根菜のほとんどは、体を温める食品です。

トマトや柿などの例外はありますが、赤や黒など色の濃い食べ物の多くは体を温める食品です。

反対に、地上で育つ葉物野菜や南方産の果実、色の白っぽい食品は体を冷やすものが多くなっています。

ちなみに、りんごやサクランボなど、北方産の果実は陽性食品と陰性食品の中間だといわれています。

 

体を温める食品の代表として、ショウガを挙げる人が多いと聞いています。

しかし、ショウガを生で食べても体をほとんど温めません。

ショウガは腸管の粘膜の血流を増やすなど胃腸には非常にいいのですが、冷えが解消されるわけではありません。

というのも、生のショウガに含まれるのは「ジンゲロール」という成分で、刺激はありますが、体をほとんど温めることはないのです。

ショウガを蒸して干した「乾姜 (カンキョウ) 」では、「ショウガオール」という成分が増え、体を温めてくれます。ショウガ紅茶を飲む場合などには、粉末にした乾姜を活用するのも一つの方法です。

 

冷えを改善せずに放置すると・・・

 

冷えは「万病のもと」といわれます。

体が冷えると血流が悪くなって血液もドロドロになり、酸素や栄養素が体の隅々まで運ばれなくなってしまいます。

また、老廃物も排出されず、体内に蓄積されてしまいます。

冷えによって免疫力も低下してしまいます。

免疫力を決定するのは腸です。

体温が1度下がると、免疫力が30%以上低下するともいわれています。

特に夏の冷えは体幹部に起こることが多いため、冷え対策は健康維持に必要なのです。

冷えは、その状態を「我慢する」「放っておく」のではなく、ちゃんと向き合って対処することが必要です。

そうすることが、体調が悪化するのを防ぐことにつながります。

症状がひどい場合には、婦人科や内科などを受診しましょう。漢方薬を処方してくれる病院やクリニックを選ぶ人も増えています。

 

まとめ

 

冷える理由は3つ。

1,体内で熱が作れない場合、2,作られた熱が全身に届かない場合、3、体内の熱が逃げやすいという場合。



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