台風14号「強い」勢力で明日大東島地方に最接近
関東などは雨が続く
情報は 2020/10/07 16:17 更新ウェザーニュース公式サイトより
7日(水)15時現在、台風14号(チャンホン)は「強い」勢力となって日本の南の海上を西北西に進んでいます。
このあとも台風は海面水温の高いエリアを進むため、勢力をさらに少しずつ強めながら北上し、明日朝に大東島地方に最も近づく予想です。
▼台風14号 10月7日(水)15時
強さ階級 強い
移動 西北西 20 km/h
中心気圧 970 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
引き続き予想が難しく予報円が大きい
その後は、奄美近海で進行方向を北から東寄りに変える見込みです。
東に向きを変えるタイミングでは、速度がかなり遅くなることが予想され、影響が長引くおそれがあります。
太平洋側は冷たい雨
雨の予想 7日(水)18時
台風が接近する前ですが、秋雨前線の影響ですでに東日本や西日本の太平洋側で雨が降っています。
このエリアでは明日も広く雨となり、強く降ることがあります。気温も上がらず、冷たい雨となります。
また、沿岸では風も強く吹いて、横殴りの雨になる見込みです。
台風の動きが遅いため、週末にかけて雨が降りやすくなります。
Joint Typhoon Warning Center (JTWC)米軍・進路予想
想定される2つのシナリオ
荒天の影響や時期に大きな差
情報はウェザーニュース公式サイトより
強い台風14号は、今週末にかけて日本に接近する可能性が高まっています。
この台風の接近時は上空の風の流れが比較的弱いため、予想される進行速度や進路を正確に予想するのが難しい状況となっています。
世界各地の気象機関が計算したシミュレーションを元に、代表的な2つのシナリオを抽出し、それぞれのパターンとなった場合の影響やタイミングを解説します。
この記事で扱う2つのシナリオは次の通りです。
A:九州の南をゆっくりと北上し、本州南岸付近を北東進するシナリオ
B:四国の南を北上し、Aよりも内回りのコースを北東進するシナリオ
Aパターンは遅く、Bパターンは早い
予報円の中心を進むシナリオでは、10日(土)昼過ぎに四国沖、11日(日)昼頃に関東の南に達するとみられます。
Aパターンに近いシナリオの場合、九州の南に留まる時間が長いため、西日本や東日本へ接近する時期は予報円の中心を通る場合よりも遅くなる見込みです。
最も遅い場合は、10日(土)夜に四国沖、11日(日)の夜に関東の南に達するとみられます。
Bパターンに近いシナリオの場合、距離の短いコースを進むため、西日本や東日本へ接近する時期は予報円の中心を通る場合よりも早くなる見込みです。
Aパターンの方が影響が大きく、かつ長引く
Aパターンに近いシナリオの場合、九州から関東にかけての太平洋側にかなり接近します。台風の接近時は雨風ともに強まり、荒れた天気となるおそれがあります。
また、台風の接近前から秋雨前線の影響で雨が降り、西日本の太平洋側では雨量がかさんで大雨となるおそれがあるため、土砂災害等に警戒が必要です。長引く雨の影響に注意してください。
Bパターンの近いシナリオの場合、陸地から離れて進むため、風の影響は少ない見込みです。雨は秋雨前線の影響で降るものの、陸地から離れている分、総雨量はAほどは多くなりません。
どちら寄りになるかは8日(木)頃の「転向」の状況次第
転向点が想定より西寄りだとAパターンに近いシナリオとなり、転向点が東寄りだとBパターンに近いシナリオとなります。
明日から転向が始まると、もう少し予測が正確になってきますので、今後も最新の情報を確認するようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンホン(Chan-hom)」はラオスが提案した名称で、木の名前が由来です。
情報はウェザーニュース公式サイトより
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