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台風10号 930hPaと特別警報級の勢力で接近
週末は過去にない暴風や高潮のおそれ
2020/09/02 16:20 ウェザーニュース
9月2日(水)15時現在、台風10号(ハイシェン)はマリアナ諸島を西に進みながら発達中です。
今後は記録的に暖かい海面水温の影響で猛発達し、4日(金)には「非常に強い」勢力、5日(土)には「猛烈な」勢力になる見込みです。
発達ピークに近い勢力を保ったまま、6日(日)に九州などに近づくおそれがあります。
中心気圧は日本列島に近づいても930hPaと「特別警報級」。
最悪のケースを想定して極力早めに台風への備えを行うようにしてください。
▼台風10号 9月2日(水)15時
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西 15 km/h
中心気圧 990 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
日本沿岸まで海面水温高く 台風は発達したまま接近
発達最盛期の勢力で、接近もしくは上陸することになる見込みです。
▼予報 4日後 9月6日(日)15時
強さ階級 非常に強い
移動 北北西 25 km/h
中心気圧 930 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
過去にないような暴風や高潮に見舞われるおそれ
高潮のメカニズム
予想通りの勢力で接近・上陸した場合は大雨、暴風、高潮を中心に甚大な被害が予想されます。
九州の本土で最大瞬間風速60m/sを観測したのは、1945年の鹿児島県枕崎市(62.7m/s:枕崎台風)、2004年の雲仙市・雲仙岳(63.7m/s:台風23号)、1999年の熊本県天草市・牛深(66.2m/s:台風18号)など数回しかありません。
統計開始以来最強クラスで接近・上陸のおそれ
中心気圧930hPaで上陸すれば、1951年の統計開始以来3番目で、「第2室戸台風(上陸時925hPa)」、「伊勢湾台風(上陸時929hPa)」といった歴史的な災害をもたらした台風に匹敵することになります。
近畿地方で顕著な暴風、高潮の被害を引き起こした2018年21号以上の勢力が予想されているため、それだけ被害が大きくなってもおかしくありません。
出来る備えは一刻も早く!
飛ばされやすい物を片付けるなどの対策や、非常持ち出し袋の中身の確認、必要な備品などの購入は、早い段階で行うことをおすすめします。
ただし、商品の数には限りがあるので、無駄な買い占めは行わず、本当に必要な物を必要な数だけ購入するようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風10号の名前「ハイシェン(Haishen / 海神)」は中国が提案した名称で、文字通り海の神という意味です
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